出前館とウーバーイーツ配達員5つの違い|どっちが稼げる?掛け持ちは?一覧表で丁寧に解説

ウーバーイーツと出前館、配達員では何が違うのだろうか…
ライフスタイルに合わせて柔軟に稼げるバイトがしたいな…
出前館とウーバーイーツならどちらが稼げるのかな?

あなたは今こんなことを考えていませんか?

新型コロナウイルスの感染拡大により、おうち時間が増えたことで、フードデリバリー業界が活況を呈しています。

利用者の増加はもちろんのこと、特筆すべきは配達員という仕事を選ぶ人が急増していることです。

働き方に関する調査機関「ツナグ働き方研究所」が行った調査によると、全国の政令指定都市を含む都市圏在住者の12.7%がすでにフードデリバリーの仕事をした経験があると回答しています。

さらに、これから働いてみたいと答えた人も6.6%に達しており、コロナ禍をきっかけとして、柔軟な働き方で稼ぐ配達員のしごとが浸透しつつあることが分かります。

フードデリバリーの仕事就業率と関心の高さについて(15歳〜64歳)

フードデリバリーの仕事は、自分の好きな時間帯に好きなだけ働いて収入を得られるという点が大きな魅力の仕事。

頑張れば頑張った分だけ稼げることから、すでに数十万〜100万円の月収を稼ぎ出すプロ配達員も登場しています。

特に資格や専門知識も不要でスタートできるため、誰しもが高額プレイヤーの配達員となる可能性があり、夢のある職業と言えるのではないでしょうか。

フードデリバリーの仕事で、サラリーマンの月収よりも高額な収入を得るためには、報酬体系や契約内容に関して正しい知識を持ち、自分に合ったフードデリバリーサービスを選ぶことが第一歩です。

この記事では、フードデリバリー業界において2強とされる、出前館とウーバーイーツに焦点を当て、それぞれの報酬体系や契約内容から働く上でのメリットまでを比較しながら解説していきます。

読み終えた時には、自分に合った働き方や条件で稼ぐことができるフードデリバリー会社の選び方が明確になる記事となっているため、ぜひ参考にしてください。

それでは、解説していきます。

出前館とウーバーイーツ配達員の違いとは|一覧表でわかりやすく紹介

早速ここからは「出前館とウーバーイーツ配達員の違い」を一覧表で紹介します。

出前館の配達員とウーバーイーツの配達員では、報酬の高さと働き方の自由度の2点において大きな違いが見られます。

出前館の配達報酬額は、ウーバーイーツの配達報酬額に大きく差をつけて、業界最高水準に達しています。より多くの金額を稼ぎたい方には出前館がぴったりであるといえるでしょう。

その一方で、様々なインセンティブ制度や週払いの報酬制度、自由な服装など、ウーバーイーツは配達員それぞれが自分に適した働き方を選択できるよう、出前館に比べて自由度が高い制度設計になっています。

服装も自由など、自由に働きたい方にはウーバーイーツがおすすめです。

以上「出前館とウーバーイーツ配達員の違い」を一覧表でわかりやすく解説しました。

引き続き、出前館とウーバーイーツの違いを5つの点から徹底比較します。

働くならどっち?出前館とウーバーイーツを5つの点から徹底比較

ここからは出前館とウーバーイーツの違いを5つの点から徹底比較します。

出前館とウーバーイーツの違いは以下の5つです。

出前館とウーバーイーツ5つの違い
  • 報酬体系(単価やインセンティブ、給料日)
  • 配達エリアや配達距離、営業時間
  • 服装規定や配達バック
  • 登録条件(年齢や必要書類)
  • 注文受付方法

1つずつ詳しく解説します。

報酬体系(単価やインセンティブ、給料日)

出前館とウーバーイーツ1つ目の違いは「報酬体系」です。

まず出前館の配達報酬は以下のように算出されます。

出前館の配達報酬

基本報酬は地域によって2種類あります。首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)が600円、沖縄を含むその他のエリアは550円です。

次に、距離別委託料は首都圏とその他のエリアで下記のように設定されています。

距離報酬(2022年8月1日より適応)

店舗→届け先の距離首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)その他のエリア
1km未満0円0円
1km〜2km未満60円50円
2km〜3km未満150円120円
3km〜270円220円

基本報酬と距離報酬を合わせた報酬体系

店舗→届け先の距離首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)その他のエリア
1km未満600円550円
1km〜2km未満660円600円
2km〜3km未満750円670円
3km〜870円700円
*上記は配達することで必ずもらえる報酬です。

ブーストの倍率は時間帯や地域によって変動しますが、大体1.1〜3倍の間とされています。

東京都内で出前館の配達員として働いた、1件あたりの報酬目安は以下の通りです。

東京都内で4km先の届け先へ配達した場合の配達報酬(目安)

(基本報酬(600円)+距離報酬(270円))×ブースト倍率(1.2倍) = 1044円

一方で、ウーバーイーツの報酬体系は以下のような方法で算出されます。

ウーバーイーツの配達報酬計算方法

配送料とは1件あたり必ずもらえる金額のこと。距離や天候、混雑具合により金額が変動します。天候が悪く、注文に対して配達員が追いついていないと、配送料は高くなります。

プロモーションには、「ブースト」と「ピーク料金」があります。ブーストは、エリアと日にちによって変動するボーナス。ピーク料金は注文が多いときに発生するボーナスです。ピーク料金は必ず発生するとは限りません。

配達員が足りないエリアや注文数が多いエリアで配達することによって1件当たりの配達報酬に100~300円インセンティブがつきます。

名古屋市内で1.1km先の届け先へ配達した場合の配達報酬は以下の通りです。配達時間は約24分でした。

名古屋市内で1.1km先の届け先へ配達した場合の配達報酬(目安)

配送料(710円)− サービス手数料( 71円) +ブースト(96円)=735円

ウーバーと出前館、それぞれを比較すると出前館の方が稼ぎやすい仕組みを採用していると言えます。どうせ配達するなら稼ぎやすいサービスに登録したいと考えられている方には出前館がおすすめです。

配達エリアや配達距離、営業時間

出前館とウーバーイーツ2つ目の違いは「配達エリアや配達距離、営業時間」です。

配達エリアや距離、営業時間は、フードデリバリーを仕事にする上で重要な検討材料です。

出前館とウーバーイーツでは、配達エリアは双方ともに全国47都道府県が対象です。

一方で、配達エリアは出前館が4km圏内であるのに対し、ウーバーイーツは6〜8km圏内とやや広範囲となっています。

また、営業時間に関しては、出前館が7〜24時(エリアによる)であるのに対し、ウーバーイーツは最大7時〜26時営業のスタイルをとっています。

配達員として稼働可能な時間帯が広いほど自由度が高い働き方が可能となるため、24時間営業のウーバーイーツの方が、自分のライフスタイルに合わせた比較的柔軟なシフトで働くことができるでしょう。

服装規定や配達バック

出前館とウーバーイーツ3つ目の違いは「服装規定や配達バック」です。

服装は、出前館は就業中の服装に規定があり、ウーバーイーツは規定はありません。

出前館は一部エリアでスタッフをアルバイトとして自社雇用しているため、アルバイトに関しては、規定の制服と帽子の着用が義務付けられています。

一方で雇用形態が業務委託という形になれば、帽子の着用義務があるだけで、服装は原則自由です。

対してウーバーイーツは、「清潔感があれば」基本的に何を着るのも自由です。

両社とも、ハーフパンツやサンダルといったあまりにもカジュアルな印象を与える服装や露出の多すぎる服装は禁じられています。

配達バッグに関しては、両社とも特に指定はしておらず、食品の配達に支障がでないものであれば何でも使用可能としています。

登録条件(年齢や必要書類)

出前館とウーバーイーツ4つ目の違いは「登録条件(年齢や必要書類)」です。

出前館では、アルバイト、業務委託どちらの形態での雇用であっても、年齢は18歳以上であることが条件です。またウーバーイーツにおいても、配達員は18歳以上という条件が設けられています。

両社とも配達手段に応じた免許証が必要で、原付、軽乗用車(事業車両のみ)、120cc超のバイク(事業車両のみ)が対象です。

運転免許を持っていない場合は自転車での配達となります。

配達員として登録する際の必要書類は基本的に免許証があれば、デリバリーに必要な運転免許の確認と本人確認が同時に行えます。

もし運転免許を持っていない場合はマイナンバーカードやパスポートなどの身分証明証の提示を求められるでしょう。加えて、在学中の18歳以上の学生が配達員に応募する際、出前館では学生証と健康保険証を併せて提出すれば身分証明書類として受理されます。

一方ウーバーイーツでは、高校の学生証は身分証明書類として受理されないため、注意が必要です。

注文受付方法

出前館とウーバーイーツ5つ目の違いは「注文受付方法」です。

出前館とウーバーイーツともに、配達員は専用アプリを使用して注文を受け付けます。

AIによって振り分けられた注文が通知されると、注文内容を確認の上受注を選択し、指示された場所にて料理の受取〜受渡を行う基本的な流れも両社共通です。

配達注文受付時イメージ(左 : 出前館、右 : ウーバーイーツ)

 

両社の配達アプリともに、配達員が注文内容や条件を確認し、受注を拒否することも可能です。

しかし、連続して受注を拒否し続けると、しばらくの間注文が流れてこなくなるため、選り好みのし過ぎには注意が必要です。

今後も出前館とウーバーイーツともに、配達アプリの仕様変更は継続的に行われることが予想されます。

注文受付機能の良し悪しによって、配達員が稼げるかどうかが左右されるため、アプリのアップデートには注視が必要です。

以上、出前館とウーバーイーツの違いを5つの点から徹底比較しました。

出前館とウーバーイーツ5つの違い
  • 報酬体系(単価やインセンティブ、給料日)
  • 配達エリアや配達距離、営業時間
  • 服装規定や配達バック
  • 登録条件(年齢や必要書類)
  • 注文受付方法

次の章では「出前館とウーバーイーツがおすすめな人」をそれぞれ解説していきます。

【結論】出前館とウーバーイーツがおすすめな人

ここからは出前館とウーバーイーツそれぞれにおすすめな人を紹介します。

出前館とウーバーイーツがおすすめなのは以下の項目に当てはまる人です。

出前館がおすすめな人
  • 時給で安定収入を稼ぎたい人
  • プロフィール写真を掲載したくない人
ウーバーイーツがおすすめな人
  • 週払いで報酬を受け取りたい人
  • 自由な服装で配達したい人

1つずつ詳しく解説します。

出前館がおすすめな人

出前館がおすすめなのは以下の項目にビビッとくる人です。

出前館がおすすめな人
  • 時給で安定収入を稼ぎたい人
  • プロフィール写真を掲載したくない人

出前館はアルバイトの直接雇用をおこなっているため、時給で報酬を受け取ることができます。

完全成果主義なフードデリバリー業界においては、配達した量に比例して報酬額が決定されるため、収入が変動しやすいというデメリットがあります。

そのため、「思ったより注文が入らなかった」「1件あたりの配達時間が長くかかってしまった」などの理由で想定したより収入が少なくなるというリスクが稼働するごとにつきまといます。

このような収入の浮き沈みのリスクを最小化し、安定的に収入を得たいと思うのであれば、出前館のアルバイトに挑戦してみるのがおすすめです。

また出前館では、プロフィール写真の掲載が不要です。

配達員本人のプロフィール画面に顔写真がオープンになることで、様々なリスクが問題視されています。

例えば、配達員のプロフィールと顔写真を無断でSNS上で公開したり、女性配達員だけを狙ってオーダーし、セクハラ行為に及んだりしたケースが報告されているのです。

出前館では顔写真の掲載を求められないため、このようなリスクを回避し、女性でも安心して配達業務に取り組むことができます。

以上、出前館がおすすめな人を紹介しました。

ウーバーイーツがおすすめな人

ウーバーイーツがおすすめなのは以下の項目にビビッとくる人です。

ウーバーイーツがおすすめな人
  • 週払いで報酬を受け取りたい人
  • 自由な服装で配達したい人

ウーバーイーツでは、毎週火曜日に前週の売上金額が入金されるため、週払いを希望する人にとってはとても魅力的な仕組みです。前の週の実績を月曜日の午前4時に締め、その報酬が火曜日に配達パートナーに支払われます。

週単位で報酬を得られることにより、月単位の報酬に比べて仕事の成果を実感しやすくなり、モチベーションを高く保つことができる点は、週払いの大きなメリットです。また、週ごとに仕事に区切りをつけられるため、副業や兼業で配達員をしている場合は、本業に合わせて柔軟にスケジュールを組みやすくなります。

また、出前館では規定の帽子の着用が義務付けられ、服装規定も設けられていたのに対し、ウーバーイーツは特別な服装規程は設けていません。

あまりにも派手な色・柄・デザインの服装や露出の多い服装以外で適度な清潔感があれば、自由な服装で仕事ができます。

短いスパンで収入を得られることと装いに規定がないことから、自由度の高い働き方を求める人にはウーバーイーツの方がおすすめです。

以上、出前館とウーバーイーツそれぞれにおすすめな人を紹介しました。

出前館がおすすめな人
  • 時給で安定収入を稼ぎたい人
  • プロフィール写真を掲載したくない人
ウーバーイーツがおすすめな人
  • 週払いで報酬を受け取りたい人
  • 自由な服装で配達したい人

引き続き「出前館とウーバーイーツに迷うなら両方登録がおすすめ」について解説します。「出前館とウーバーイーツをかけもちするメリット」も紹介します。どちらにしようか迷っている方は、ぜひこのまま読み進めてください。

出前館とウーバーイーツはかけもちできる|迷うなら両方登録がおすすめ

結論、出前館とウーバーイーツに迷うなら、両方登録するのがおすすめです。

出前館とウーバーイーツにはそれぞれにメリットがあると同時に、デメリットも存在していることから、かけもちすることで相乗効果と相互補完の効果が期待できるからです。かけもちすることで、待機時間を最小限まで抑えることができます。

そして、対応する案件の総数が増えることで、収入を増やしながらも、収入源が分散されるというメリットが生まれることで、生活の安定につながっていくでしょう。

実際にかけもちをしている人々からは下記のような声を確認することができます。

出前館とウーバーイーツのかけもちに関する口コミ

ウーバーやるなら出前館も合わせると稼ぎやすいです。単価が高いので稼ぎやすくなります。

引用:Twitter

自分の場合は二刀流です

ウーバークエストクリアしながら

出前館やってます

引用:Twitter

お疲れ様です😊

Wolt🦌5件
Uber🐸5件
出前館🥫10件

そこそこ鳴ってくれた✨ 帰りはアンクさんでチョコバナナ🤤 元気なった!

引用:Twitter

かけもちにすれば、双方の業務システムをうまく使いこなし、業務配分をバランスよく行うことで収入は確実にアップします。

とにかく稼ぎたいけれど出前館とウーバーイーツどちらが自分に合っているかわからないという人は、まずはかけもちしてスタートし、徐々に見極めていきましょう。

以上「出前館とウーバーイーツに迷うなら両方登録がおすすめ」について「かけもちするメリット」とともに解説しました。

引き続き「出前館とウーバーイーツの登録方法とはじめ方」を解説します。

出前館とウーバーイーツの登録方法とはじめ方

ここからは「出前館とウーバーイーツの登録方法とはじめ方」を解説します。

出前館への登録は以下のステップです。

出前館の配達員に登録する手順
  1. 配達員募集サイトへアクセス
  2. 「配達員に応募する」ボタンをクリック
  3. 必要事項を記入して応募
  4. 本登録手続きのメールに記載されたURLにアクセス
  5. 住所の記入や本人確認書類のアップロードし本登録
  6. 「研修動画と本登録のご案内」というメールが届く
  7. メール内の研修受講用URLにアクセス
  8. コース受講とテスト完了
  9. 「アプリ用IDのご案内」というメールが届く
  10. IDとパスワードで出前館Driverアプリにログイン
  11. 登録完了

アカウント発行後、専用のキャップが届いたら配達の仕事を始められます。

ウーバーイーツの登録から配達開始までのステップは以下の通りです。

ウーバーイーツの配達員に登録する手順
  1. Uberドライバーアカウントを作成
  2. 使用する車両を選択し、必要書類をアップロード
  3. 銀行口座を登録
  4. 配達バッグ購入
  5. 交通ルールクイズに答え、アカウントを有効化する

承認メールを受信後、最短3日で配達の仕事を開始することができます。

登録に際し必要な書類は以下の通りです。

配達員登録に必要な書類
  1. 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  2. 自賠責保険(バイク、軽貨物)
  3. 任意保険
  4. 銀行口座

両社とも配達中の事故に対する保険は適応されますが、出前館の配達員として登録する場合、任意保険の加入が義務付けられているため注意が必要です。

フードデリバリーは常に事故のリスクと隣り合わせであるため、加入義務の有無にかかわらず、契約時には保険内容をしっかりと確認し、補償が手薄な部分については任意保険に加入することも検討しましょう。

以上「出前館とウーバーイーツの登録方法とはじめ方」を解説しました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

出前館とウーバーイーツの違いは以下の表の通りでしたね。

出前館とウーバーイーツがおすすめなのは以下の項目に当てはまる人でした。

出前館がおすすめな人
  • 時給で安定収入を稼ぎたい人
  • プロフィール写真を掲載したくない人
ウーバーイーツがおすすめな人
  • 週払いで報酬を受け取りたい人
  • 自由な服装で配達したい人

どっちに登録するか悩んでいる人には一旦両方登録してみて、稼働するのがおすすめですよ。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。