フードデリバリ―主要4社の出店費用(手数料)を比較!おすすめは?
・フードデリバリーで出店したいけどどれがいいかわからない
・出店費用高かったらできないけどどうなんだろう…
あなたは今、こんなことを考えていませんか?
Uber Eats はテレビCMなどで度々放映され、街中でも配達パートナーが颯爽と活動しており、認知度も向上しました。「フードデリバリー利用動向」の調査によると、2018年以降に急拡大したフードデリバリー市場は、今後も伸び続けると予測されています。
フードデリバリーに出店して稼ぎたくても高い出店費用などがかからないか不安ですよね。そこで弊社では主要4社のフードデリバリーサービスの出店費用を比較しました。
フードデリバリーの出店費用はほとんど変わりません。
そのため、出店費用以外を確認し自店にマッチするサービスを選ぶのがおすすめです。また記事の後半では出店費用以外に確認するべき項目やおすすめランキングも紹介します。
フードデリバリ―で出店を考えている飲食店の方はぜひ最後までご覧ください。
フードデリバリー主要4社の出店費用比較
まずは、フードデリバリーサービスの出店費用を確認しましょう。
出店費用には以下の3つの項目があります。
- 加盟(登録)費
- タブレット代
- 写真撮影代
フードデリバリ―主要4社の出店費用は以下の通りです。
フードデリバリーサービスの出店費用
加盟費 | タブレット代 | 写真撮影代 | |
---|---|---|---|
Uber Eats | 50,000円→0円(※1) | 22,500円(税込) | 13,000円(15枚まで) |
出前館 | 50,000円→0円(※1) | Wi-Fiモデル:月額1,200円(税抜) LTEモデル:2,000円(税抜) | 無料(集合写真1枚+34品まで) |
Wolt | 0円 | Wi-Fiモデル:33,000円(税抜) LTEモデル:47,000円(税抜)(+別途通信費) | 無料(30品まで) |
menu | 50,000円→0円(※1) | Wi-Fiモデル:15,000円 LTEモデル:20,650円(+別途月額料金発生) | 無料 |
加盟費は主要4社とも無料です。Uber Eats ・出前館・menuの公式サイトによると期間限定で加盟費無料となっています。(今後変更になる可能性があるので、加盟時に確認してください)
タブレット・写真撮影代は自身で準備できる場合費用はかかりません。そのため、飲食店によっては完全無料でフードデリバリーサービスに加盟できます。
タブレットは基本的に専用アプリのインストールができれば問題ないため、持っていない方は自身で購入するのもおすすめですよ。
また、写真撮影はUber Eats 以外は無料で依頼することができます。ただし、必ず依頼する必要はなく、以前撮影したデータや自身で撮ったものでも問題ありません。そのため、タブレットや写真素材がある方はUber Eats を無料で始められます。
上記からフードデリバリーサービス4社の比較結果をまとめます。
- 現時点で加盟費はすべて無料
- Uber Eats のみ写真撮影代がかかる
- タブレット・写真撮影は自身で準備可
- 飲食店によっては完全無料で出店できる
比較した結果、4社に大きな差はありませんでした。
しかし、Wolt以外は加盟費が変動する可能性があるので、加盟時には最新情報を確認しておきましょう。
出店費用以外に確認するべき3つのポイント
フードデリバリーサービスに出店する際は、出店費用以外にも確認するべきポイントが3つあります。
それぞれ詳しく解説します。
手数料
まず確認するべきポイントが手数料です。発生する手数料が若干変動するため、事前に確認しておきましょう。
主に発生する手数料は以下の通りです。
- 配達手数料
- サービス利用料
- クレジット決済手数料
弊社でフードデリバリ―主要4社の発生する手数料を比較したところ、以下のような結果になりました。
フードデリバリーで発生する手数料
Uber Eats | 出前館 | Wolt | menu | |
---|---|---|---|---|
配達手数料 | 12〜35% | 0〜25% | 30% | 13〜35% |
サービス手数料 | – | 10% | – | – |
クレジット決済手数料 | – | 約3% | – | – |
合計 | 12〜35% | 13~38% | 30% | 13~35% |
上記を比較すると、若干ですが出前館が手数料が多く発生しているように感じますね。しかし、残りの3社は配達手数料にサービスやクレジットの手数料も含まれるため、実際にかかる手数料はほとんど変わりません。
ただし、Uber Eats・出前館・menuは配達方法によって手数料が変動します。
配達方法によってかかる手数料
Uber Eats | パートナー配達:35% 自社デリバリー:15% テイクアウト:12% |
出前館(※2) | パートナー配達:25% 自社デリバリー:0% |
menu | パートナー配達:35% テイクアウト:13% |
フードデリバリーでメインになるパートナー配達は、Woltが1番お得です。しかし、パートナー配達以外の方法を取り入れるか悩んでいる飲食店は、手数料によって残る利益も大幅に変動するため事前に確認しておきましょう。
対応エリア
2つ目に確認するべきポイントが対応エリアです。実は、フードデリバリーサービスによって対応しているエリアが全く違います。
「登録しようと思ったらエリア対象外でできなかった…」という最悪な事態を防ぐため、早めに確認しておくのがおすすめです。
確認する方法は主に2つです。
- アプリの配達エリアから確認
- 出店申請を出して確認
出店準備を進める前に確認したい場合はアプリから確認ができます。実際にユーザーの口コミを見ると、アプリによって配達対象エリアが違うことがわかります。
フードデリバリーの対象エリアに関する口コミ
Uberはエリア対象外なのに、WOLTは届けてくれるぜやったぜ。
引用:X(Twitter)
ただし、アプリは配達対象エリアによる確認のため、より詳細を知りたい方は出店申請をするのがおすすめです。各社公式サイトで簡単に申請できるため、出店するか迷っている段階でも気軽に確認できます。
対応エリア内に入っていなければそもそも出店ができないため、フードデリバリーサービスを利用予定の方は確認必須の項目です。
【フードデリバリー主要4社】対象都道府県エリア
フードデリバリーサービスによっては対象外の都道府県があるため、事前に確認しておきましょう。2024年7月時点の主要4社の対応都道府県は以下の通りです。
フードデリバリーの対象都道府県エリア
Uber Eats | 47都道府県 |
出前館 | 47都道府県 |
Wolt | 23都道府県 北海道・東北:北海道/宮城/岩手/秋田/青森/福島/山形 関東:東京/埼玉 北陸・中部:新潟/静岡/愛知 関西:大阪 中国・四国:広島/岡山/愛媛/香川/徳島 九州・沖縄:福岡/熊本/宮崎/鹿児島/沖縄 |
menu | 33都道府県 北海道・東北:北海道/宮城 関東:東京/埼玉/神奈川/千葉/茨城/栃木/群馬 北陸・中部:新潟/富山/石川/長野/岐阜/静岡/愛知 近畿:滋賀/京都/大阪/兵庫/奈良 中国・四国:岡山/広島/山口/香川/高知 九州・沖縄:福岡/大分/熊本/長崎/宮崎/鹿児島/沖縄 |
Wolt・menuは全国対応ではないため、出店を検討している方は要チェックです。また、対象の都道府県でも市町村によってエリア外になる地域もあり、サービスによって該当する地区はさまざまです。
そのため、都道府県だけで出店の可否を判断せず、アプリや出店申請で細かいエリアの確認を行いましょう。
入金日と振込手数料
3つ目に確認するべきポイントは入金日と振込手数料です。
経営する上で金銭面は重要な項目のため、入金日と振込手数料も確認しておきましょう。フードデリバリー主要4社の入金日・振込手数料は以下の通りです。
フードデリバリー4社の入金日・振込手数料
入金日 | 振込手数料 | |
Uber Eats | 翌週火曜日(日曜日締め) | 無料 |
出前館 | 翌5営業日(月末締め) | 3万円未満:220円 3万円以上:440円 (三井住友銀行は0円) |
Wolt | 隔週毎・月毎・半年毎から選択可能 | 無料 |
menu | 翌月25日(月末締め) | 440円 |
比較した結果、Uber Eats は入金サイクルが早く、Woltは自由に選択しやすいのが特徴だとわかりました。また、Uber Eats とWoltは振込手数料が発生しないため、売上が直接入ってくるのもポイントです。
本章では、出店費用以外に確認するべきポイントを解説しました。
サービスによってかなり変動するため、事前に確認して出店の参考にしてくださいね。
【必見!】フードデリバリー出店おすすめランキング
せっかくフードデリバリーサービスで出店するのであれば、認知拡大・売上アップを見込めるものが良いですよね。
本章では、出店におすすめのフードデリバリーサービスをランキング形式で紹介します。
フードデリバリー出店おすすめランキング
サービス名 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
1 | Uber Eats | ・都心から地域まで幅広い認知があるため、売上アップが期待できる ・入金がコンスタントにあるため、経営しやすい | ・写真撮影代が有料 ・撮影を依頼すると開業に1ヶ月かかるケースもある |
2 | 出前館 | ・自社デリバリーの手数料が圧倒的に安い ・業界最大シェアで店舗の認知拡大も期待できる | ・パートナー配達の場合は手数料が高くなる傾向がある ・タブレット代が月額のため、費用が嵩む可能性がある |
3 | Wolt | ・業界最安値手数料で利益を残しやすい ・丁寧なサポートで始めやすい | ・対象エリアが少ないため、出店ができない可能性もある ・販売方法は選べない |
4 | menu | ・通信会社と連携しており一定のユーザーを確保しやすい ・テイクアウト利用可のため、認知拡大が期待できる | ・自社デリバリーは不可能 ・タブレットは別途費用が嵩む可能性がある |
Uber Eats
出店エリア | 47都道府県 |
加盟登録費 | 50,000円 → 0円 |
撮影費 | 13,000円(税込) (※自身で準備する場合は無料) |
タブレット費 | 22,500円(税込) |
手数料 | パートナー配達:35% 自社デリバリー:15% テイクアウト:12% |
運営会社 | Uber Eats Japan合同会社 |
公式サイト | https://merchants.ubereats.com/jp/ja/s/signup/ |
フードデリバリーサービスで最もおすすめなのはUber Eats です。Uber Eats の特徴は主に3つあります。
- 対象エリアが圧倒的に広い
- 高い認知度
- 幅広い出店方法
Uber Eats の最大の特徴は高い認知度がある点です。
フードデリバリーサービスのなかでも知っている人が多いため、ほかのサービスよりも注文数が増えやすい傾向があり、自店の認知拡大にもつながります。
実際、筆者は都心部から少し離れた地域に住んでおり、4社とも対応地域ではありますが圧倒的にUber Eatsが認知されています。そのため、個人で経営している飲食店もUber Eats に出店すれば認知されやすくなり、売上アップにつながるでしょう。
また、フードデリバリー主要4社のなかで唯一、パートナー配達・自社デリバリー・テイクアウトの全てに対応しているのもポイントです。
幅広い出店方法があるため、ユーザーが利用しやすく売上アップが期待できます。
対象のエリアも広く確保されているため、初めてフードデリバリーサービスを利用する飲食店に特におすすめのサービスです。
出前館
出店エリア | 47都道府県 |
加盟登録費 | 50,000円 → 0円 |
撮影費 | 無料 |
タブレット費 | Wi-Fiモデル:月額1,200円(税抜) セルラーモデル:2,000円(税抜) |
手数料 | パートナー配達:25% 自社デリバリー:0% |
運営会社 | 株式会社 出前館 |
公式サイト | https://service.demae-can.co.jp/restaurant/ |
続いては、Uber Eats 同様、フードデリバリーサービスで認知度がある出前館です。
- 業界最大のシェア率
- 自社デリバリーの配達手数料無料
- キャンペーンが充実
出前館は業界最大のシェア率を誇っており、2022年の調査によると46%と約半数を占めています。
ユーザーの認知度もあるため、安定した注文が見込めるのが特徴です。
また、出前館は自社デリバリーができる飲食店に特におすすめです。というのも、自社デリバリーであれば配達手数料がかからないため、ほかのサービスより多く利益が得られます。アイドルタイムに注文が入ればスタッフも稼働できるので一石二鳥ですね。
さらに、出前館はキャンペーンが充実しています。大きなキャンペーンは一気に売上を伸ばせるチャンスです。キャンペーンのなかには、送料無料や対象商品半額などがあり、ユーザーにとってお得なものばかりです。
自社デリバリーができ、キャンペーンを積極的に利用したい飲食店は出前館がぴったりでしょう。
Wolt
出店エリア | 23都道府県 |
加盟登録費 | 無料 |
撮影費 | 無料 |
タブレット費 | Wi-Fiモデル:33,000円(税抜) セルラーモデル:47,000円(税抜)(+別途通信費) |
手数料 | 30% |
運営会社 | Wolt Japan株式会社 |
公式サイト | https://explore.wolt.com/ja/jpn/merchant |
Woltは「おもてなし」をコンセプトにフィンランドで誕生したフードデリバリーサービスです。
- サポート体制が充実
- ユーザー満足度が高い
- 業界最安値の手数料
パートナー配達による手数料が業界最安値のため、最も利益を残せるサービスだといえます。
また、サポート体制が整っており、不明点や困ったこともすぐに専門スタッフが対応します。初めて出店するとなると不安なこともあるため、サポートがあると安心できるでしょう。
さらに、ユーザーから高い満足度を得ているのもWoltの特徴です。
満足度の高いサービスは継続して利用してもらいやすいため、出店するとリピートで注文するユーザーも増加する可能性があります。
特に、北海道や広島ではフードデリバリーといえばWoltを想像しやすいようです。
Woltのユーザー認知に関する口コミ①
フードデリバリーといえばウーバーイーツが真っ先に名前はそうだけど。北海道はテストエリアの先行導入が進んでいて、店舗数やサービスエリアでもwoltが一番人気なのよ。
引用:X(Twitter)
Woltのユーザー認知に関する口コミ②
昨日から⛩️広島出張 広島のフードデリバリーといえばWoltなんだけど… 昨日は雨がひどくて配達員さん大変そうだったから、ホテルの近所の店に注文して自分でテイクアウトするパターンにした。
引用:X(Twitter)
店舗の評価はもちろんですが、サービス自体の評価も売上・認知拡大に関わる重要な要素です。対象都道府県が4社のなかでは最も少ないサービスのため、エリアを確認した上で検討しましょう。
menu
出店エリア | 33都道府県 |
加盟登録費 | 50,000円 → 0円 |
撮影費 | 無料 |
タブレット費 | Wi-Fiモデル:15,000円 セルラーモデル:20,650円(+別途月額料金発生) |
手数料 | パートナー配達:35% テイクアウト:13% |
運営会社 | menu 株式会社 |
公式サイト | https://store.menu.jp/ |
最後におすすめするのはmenuです。
- 大手通信会社(au)との連携
- テイクアウト利用可能
- 24時間デリバリー対応地域あり
menuがほかのフードデリバリーサービスと違う点は大手通信会社と連携をしている点です。
というのもauと連携をしており、「auスマートパスプレミアム」に加盟しているユーザーはmenuで注文すると配達料が無料になる施策を実施しています。
配達料が発生しないだけでかなりお得になるため、menuは一定のユーザーを呼び込みやすいのが特徴です。
また、地域限定ですが、24時間デリバリー対応をしているのもポイントです。
都心部がメインですが夜間や早朝の対応もしているため、アイドルタイムに利益が得られる可能性があります。ユーザー数はUber Eats や出前館のほうが多いため、掛け持ちで利用するのがおすすめですよ。
本章では、飲食店の出店におすすめなフードデリバリーサービスをランキング形式で紹介しました。
売上アップ・認知拡大が目的であればUber Eats がおすすめです。
ユーザーに認知があるサービスのため、出店すれば個人の飲食店も知ってもらえるチャンスがあります。どのフードデリバリーで出店するか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか?
最後に本記事をまとめます。本記事では以下4社を比較しました。
まず、4社の出店費用を比較したところ、以下のような結果になりました。
- 現時点で加盟費はすべて無料
- Uber Eats のみ写真撮影代がかかる
- タブレット・写真撮影は自身で準備可
- 飲食店によっては完全無料で出店できる
2024年7月時点では、4社の出店費用に大きな差はありません。
また、Uber Eatsのみ写真撮影代がかかりますが、自身で準備できるためどの飲食店でも無料で始められますよ。続いて、出店費用以外に確認するべきポイントを3つ解説しました。
出店費用と違い、上記3つはサービスによってかなり変わります。特に、エリアは都道府県によって対応していない場所があるほか、地域によっても違うため必ず確認しましょう。
最後に飲食店が出店するのにおすすめのフードデリバリーサービスをランキング形式で紹介しました。
比較結果などを踏まえ、Uber Eatsが最もおすすめのフードデリバリーサービスです。ユーザー認知が高いサービスのため、自店の認知拡大や売上アップに直結する可能性があります。
入金もコンスタントにあるため、初めてのデリバリーサービスでも経営がしやすいのも嬉しいポイントです。
今後フードデリバリーサービスで出店を検討している方、どのサービスを利用するか悩んでいる方に参考になれば幸いです。