Uber Eats（ウーバーイーツ）飲食店の出店条件と登録方法！法人と個人で違いは？

6月 20, 2024

・Uber Eats で出店したいけど、個人でもできるのかなあ…
・Uber Eats 加盟店の登録って難しいかな
・もっと儲けたいけど、Uber Eats ってぶっちゃけどうなんだろう…

あなたは今、こんなことを考えていませんか？

Uber Eats は街中でも配達員が颯爽とフードデリバリ―をしており、市民権を得ました。「フードデリバリー利用動向」の調査によると、2018年以降に急拡大したフードデリバリー市場は、今後も伸び続けると予測されています。

そんな拡大市場のUber Eats。なので、出店してみたい飲食店も多いかと思います。

いきなり結論から申しますと、Uber Eats は条件を満たせば個人事業主も出店することができます。個人でも法人でも条件は変わらないので、デリバリーを利用して収入を増やしたい方におすすめのサービスです。

本記事では、Uber Eats の出店条件から登録方法、具体的にどれくらい儲けられる可能性があるかまで徹底的に解説します。

Uber Eats で出店を検討している方はぜひ参考にしてください。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の出店条件

Uber Eats は、以下の5つの条件を満たせば出店が可能です。

出店条件は個人・法人ともに同じ内容なので、満たしていれば誰でもUber Eatsで販売できます。

それぞれの出店条件について、詳しく解説していきます。

条件①　営業許可証がある

まずUber Eats で出店するためには『飲食店営業許可証』が必要となります。

これはUber Eats だけではなく、飲食店を経営するには、必ず飲食店営業許可証を取得しなければなりません。そのため、現時点で既に店舗がある方は新しく取得する必要はありませんが、今後始める予定の方は保健所に申請しましょう。

条件②　1日3時間以上営業している

Uber Eats に出店するには、1日3時間以上営業する必要があります。

また3時間のうち、12〜13時もしくは19〜20時のどちらかの1時間は営業必須です。連続して3時間営業する必要はありませんが、ランチかディナーは必ず稼働しましょう。

Uber Eats を利用する時間帯に営業していることが2つめの条件となります。

条件③　週4日以上営業している

Uber Eatsは時間だけでなく、週4日以上の営業も条件です。

こちらは曜日の指定などはないので、店舗の都合に合わせて営業日を設定しましょう。たとえば、「店舗の定休日は木曜日だが、土日はイートインが混雑するから控えたい」という希望があれば、Uber Eats の定休日設定で木・土・日曜日を選択します。

Uber Eats は週4日営業していれば問題ないので、店舗の定休日以外で休みを作っても問題ありません。

条件④　5品以上のメニューを準備している

Uber Eats に出品する際は、5品以上のメニューが必要です。5品はメインメニューだけではなく、トッピングも含みます。

そのため、メインの数を限定している店舗でもUber Eats は基本的に出店できます。たとえば、うどん屋さんであれば以下のようなトッピングで5品以上になります。

無理にメニューを増やす必要はないので、トッピングなどで5品以上になるように調整することで出店条件をクリアできます。

条件⑤　Uber Eats 対応エリア内に店舗がある

Uber Eatsは対応エリア内に店舗がなければ出店ができません。現在、Uber Eats自体は47都道府県に対応していますが、市町村によってはエリア外の場所もあります。

店舗の所在地が対応エリアか気になる方は、Uber Eats の公式HPや直接問い合わせるのがおすすめです。

この章では、Uber Eatsの登録条件について解説しました。

全ての条件を満たさなければ出店ができないので、条件に当てはまっているか事前に確認しておきましょう。基本的に実店舗で営業している方にはクリアできる条件になっているかと思います。

次の章では、実際のUber Eats の登録方法について解説します。

Uber Eats の登録方法

次に、Uber Eatsの登録方法を解説します。登録は、必要な情報や書類を準備した上でWEBサイトで行います。

Uber Eats 加盟店登録に必要な情報

Uber Eatsで出店登録するには、6つの情報が必要です。

飲食店営業許可証の写真やメニュー画像は事前に撮影等を行い、準備しておきましょう。

また、利用者はメニュー画像で注文するかを判断するので、「美味しそうに見える」「インスタ映えする」ようなメニュー画像を意識して搭載するようにしましょう。

Uber Eats に登録する流れ

加盟店登録は、専用ページで以下の手順に沿って行います。

店舗や個人情報はUber Eats の公式サイトで入力していきます。フォーム送信後、デリバリーや持ち帰りの選択、メニュー情報の入力を行ないます。

加盟店登録は、基本的に電話等のやり取りはなく、WEBサイトで申請が完結するため、不明点等は直接問い合わせるのがおすすめです。

【注意】登録後すぐに出店できるわけではない

Uber Eats は加盟店登録申請後、すぐに出店できるわけではありません。というのも、情報の確認などを行うため、数週間〜1ヶ月程度承認までに時間がかかります。

そのため、早く出店したい方や明確に始める時期が決まっている方は加盟店登録申請を早めに済ませておきましょう。

この章では、Uber Eats 出店時の登録方法を解説しました。

申請後、最終確認が取れるまでに時間がかかるケースもあるので、書類等の準備が出来次第、余裕を持って登録を進めるのがおすすめです。

次の章では、Uber Eats 出店にかかる費用や手数料について解説します。

Uber Eats 出店にかかる費用・手数料

Uber Eats の出店にかかる費用や手数料は以下のものがあります。

なかには、選択によって費用がかからないものもあるので、自身が必要になるかどうか1つずつ確認していきましょう。

初期費用

初期費用は通常時は50,000円ですが、定期的に登録料の無料キャンペーンが実施されています。そのため、初期費用がかかるのか、かからないのか確認しておくようにしましょう。

また、無料キャンペーンは予告なく終了される可能性がありますので、ご注意ください。

タブレット及び写真代について

タブレット代と料理写真の撮影代はUber Eatsに依頼した際に発生する費用です。

タブレットはUber Eats のレストラン用アプリがインストールできれば既存のもので構いません。

また、料理写真も自身で準備したもので構わないので、ご自身で撮影したり、知り合いに撮影を依頼するのも費用削減に効果的です。

販売手数料について

販売手数料は、Uber Eats で売上が発生した際にかかる費用です。もともとの販売手数料は売上の35％ですが、消費税を含めるので、厳密には38.5%が差し引かれます。

例えば、1,500円（税抜）の商品を販売した場合、525円（税抜）が手数料で引かれます。

35％と聞くと高い割合だと感じる方もいるかもしれませんが、ほかのデリバリーサービスも35〜38％程度なので、ほとんど変わらないと言えるでしょう。

またUber Eats 専用のメニューを作って、販売手数料を加味した値段設定にすることも効果的です。

販売手数料は販売形態によって変動します。

パートナー配達は、近隣で活動している配達員が届ける、最もメジャーなサービスです。自社で既に配達員がいる場合は、自社デリバリーで手数料を抑えられます。

本章では、Uber Eatsの出店にかかる費用・手数料を解説しました。

初期費用が無料キャンペーン時にスタートすれば、人によっては販売手数料のみでUber Eats で出店ができます。

続いて、Uber Eatsに出店するメリット・デメリットを紹介します。

Uber Eats 出店のメリット

Uber Eats は、条件を満たせば出店が可能だとわかりました。しかし、自身にとってUber Eats が本当に良いサービスなのかを考える方もいるのではないでしょうか。

結論、飲食店を経営されている方であれば、Uber Eats は大きなメリットが3つあります。

それぞれ詳しく解説します。

手軽にデリバリーが始められる

1つ目のメリットは手軽にデリバリーが始められる点です。

パートナー配達員がいるので、人件費をかけずにデリバリーができます。

たとえば、デリバリーをするために人を雇うと、時給1,000円の6時間勤務でも6,000円の費用が発生します。しかし、Uber Eats を利用すれば販売した際に手数料がかかるだけなので、かなりお得です。

そのため、本格的にデリバリーに力を入れたい方から「デリバリーに興味はあるが、人を雇うまででもない」と考えている方にも魅力的なサービスといえます。

労力が少なく新規顧客の獲得につながる

2つ目のメリットは新規顧客の獲得につながる点です。

Uber Eats のプラットフォームを利用することで、これまでリーチできなかった顧客層と接点を持つことができます。

Uber Eats に表示されることで、今まで店舗を知らなかったユーザーにも知ってもらえるきっかけができます。実際、筆者もUber Eats 内で知った店舗のファンになり、同じ商品をリピートして購入していました。

口コミなど関係なく新規の顧客ができる可能性があるのは、メリットの1つと言えるでしょう。

売上アップにつながる

3つ目のメリットは、売上アップにつながる点です。

というのも、販売できる範囲が広がるので、「なかなか食べに行けなかった」というユーザーにも届きやすくなります。たとえば、Uber Eats を導入すれば、「1度行ったことがあり、また食べたいが家から少し距離があるから中々行くタイミングがない」と考えている方のニーズに応えられるでしょう。

新規顧客にも既存顧客にもUber Eats で購入してもらえるので、売上アップが見込めます。

また、天候によって売上が左右されないのもポイントです。

たとえば、悪天候時は「外に出たくないからデリバリーで何か頼もう」というユーザーが増加するので、売上が伸びる可能性があります。実際、口コミを調査すると「雨だったからUberで頼んだ」というユーザーや「雨の日の注文が予想以上に多い」という出店者もいました。

店の売上アップができるのは、経営する上で大きなメリットですね。

この章ではUber Eatsで出店するメリットを3つ紹介しました。

売上アップや新規顧客の獲得を手軽に実現できるのがUber Eatsのメリットです。

特に、個人で店舗を経営している方は、なかなか1人の状況でデリバリーができないので、Uber Eatsを利用すれば大幅な売上アップの可能性もあるでしょう。

Uber Eats 出店のデメリット

Uber Eats での出店はメリットだけではありません。ここからは出店に対するデメリットについて解説していきます。

Uber Eats に出店するデメリットは、2つあります。

デメリットはUber Eats で出店する上でどのお店でも直面する課題なので、しっかり確認しておきましょう。

容器代などのコストがかかる

Uber Eats出店の最大のデメリットは容器代などのコストがかかる点です。というのも、店内飲食では使用しない容器などを準備しなければなりません。

販売する種類にもよりますが、密閉性の高い容器やビニール袋なども必要になるので、必要経費だと割り切りましょう。

キッコーマンの調べによると、デリバリーに必要な容器代などの平均額は以下の通りです。

また、容器代は売上の5〜10％程度を占めると言われています。Uber Eats 専用のメニューを作ることで容器代を加味した料理も検討してみましょう。

今後、Uber Eatsで出店をする予定の方はぜひ参考にしてみてください。

実店舗のピークタイムとUber Eats の注文が重なる

Uber Eats に出店する際、実店舗のピークタイムと注文が重なる可能性があります。

1人で店舗を回している場合、注文が殺到して想像していた以上に忙しくなるタイミングがあるかもしれません。

Uber Eats で出店を始める際は、ピークタイムの対応をどうするか事前に対策しておくのがおすすめです。

また、Uber Eatsではステータス変更で注文を一時的に停止することもできるので、店舗を回すためにうまく活用してください。

注文数と人員配置を考えて効果的にUber Eats を使えるようにしたいですね。

本章では、Uber Eats のデメリットを2つ紹介しました。

特に、容器代のコストは年々深刻になっていますが、自身の店舗に合うものを選んで対応していくのがおすすめです。

最後に、Uber Eats で儲けられるのかについて、解説します。

Uber Eatsは儲かる？

Uber Eats の出店の際、初期費用無料キャンペーンなどを上手く使えば、コストを抑えられますが、手数料などを考えると果たして儲かるか不安になる方もいるでしょう。

結論、メリット・デメリットを踏まえ、Uber Eats で出店すると儲かります。

というのも、容器代や手数料込みで利益率を算出しても、プラスになると予想できるからです。

利益率は「売上高（%）－手数料（%）－容器代（%）－食材原価（%）」で算出できます。

帝国データバンクの「主要外食100社 価格改定動向調査」によると、2021年の飲食店の平均原価率は37.5%。売上から原価率やUber Eats の販売手数料などを考慮した結果、利益率は17%となります。

仮に、Uber Eats で年間120万円の売上を立てた場合、約20万円が利益として残ります。

Uber Eats で出店すれば、実店舗とデリバリーの両軸で売上が立てられるようになるので、利益を増やしたい方におすすめです。

まとめ

いかがでしたか？最後に本記事をまとめます。

まず、Uber Eatsで出店する際の条件を5つ解説しました。

5つの条件全てを満たせば加盟店登録ができます。そして加盟店登録には、6つの書類・情報が必要です。

書類や情報が準備できたら、以下の流れに沿って登録してください。

登録の申請後、約1ヶ月程度サービス開始までに時間がかかる場合があるので、早めに行動しましょう。続いて、Uber Eatsの出店には費用や手数料がかかることがわかりました。

初期費用については、無料キャンペーンなどもあるので、随時確認するのがおすすめです。

また、販売手数料は自社デリバリーは15％、テイクアウトは12％です。販売形態で変動するので、手数料を抑えたい方はぜひ自社デリバリー・テイクアウトも積極的に活用しましょう。

さらに、Uber Eatsは出店時に以下のメリット・デメリットがあります。

全て踏まえ、「飲食で儲けたい」「さらに売上を伸ばしたい」と考えている方はUber Eats の出店がおすすめです。容器代や販売手数料はかかりますが、リピーターや新規顧客を獲得しやすいので、長期的な売上アップを見込めます。特に個人の方は1人ではできなかったデリバリーができるので、大幅に販売範囲が広がります。

今後「Uber Eatsで出店したい」「Uber Eats出店で儲かりたい」と考えている方にとって参考になれば幸いです。