Uber Eats(ウーバーイーツ)飲食店出店の4つのデメリットと解決策!
・ウーバーイーツに加盟したいけど、デメリットが多そう…
・ウーバーイーツで儲けたいけど、コストがかかるかな…
・ウーバーイーツの飲食店側デメリットの解決策はないのかなあ…
このように考えている飲食店経営者は多くいるのではないでしょうか。
Uber Eats は街中でも配達パートナーが颯爽と活動しており、認知度も向上しました。「フードデリバリー利用動向」の調査によると、2018年以降に急拡大したフードデリバリー市場は、今後も伸び続けると予測されています。
利用者の増加に伴い、Uber Eats を導入している飲食店は増加していますが、加盟前に金銭や運営面で不安を感じるのは当然です。
当サイトで調査をした結果、Uber Eatsに出店する飲食店側のデメリットは4つありました。
これらの悩みは、すべて飲食店側にとって大きな悩みになりますが、複数の方法で解決できる可能性があります。そこで本記事では、4つのデメリットと解決策について徹底的に解説します。
最後まで読めば、Uber Eats に加盟するか迷っている飲食店も不安を解消して登録できるので、ぜひ確認してみてください。早速、1つ目のデメリットと解決策から紹介します。
デメリット① 手数料、容器代などのコストがかかる
デメリットの1つ目は、手数料・容器代などのコストがかかる点です。手数料は、売上が発生したときのみかかるコストです。
手数料も容器代も商品を販売すると必然的にかかる費用になるため、利益が思うように得られない可能性があります。
具体的にかかるコストは以下の通りです。
- パートナー配達:35%
- 自社デリバリー:15%
- テイクアウト:12%
- 容器代:約25〜100円
- わりばし(カトラリー):約2.2円
- ウェットティッシュ:約3.6円
- ビニール袋:約3.6円
引用:キッコーマン公式サイト
Uber Eatsのコストを気にする口コミ
Uber eats利用店舗→Uberへの手数料で売上総額の35%も取られるのか。原価が高いメニューじゃほとんど利益出なそう。
引用:X(Twitter)
基本的に容器代は売上の約5〜10%を占めるといわれています。
例えば、1,000円の商品を販売した場合、手数料350円・容器代50〜100円が差し引かれます。さらに、食材原価率を30%と仮定すると、手元に残るのは【250円】です。利益が売価の4分の1ほどになってしまうことがわかりますね。
特にこれまでイートインのみで経営していた飲食店は、Uber Eatsを始めるタイミングで容器代のコストがかかるようになるため、痛い出費になるでしょう。
コスト面でのデメリットの解決策を解説していきます。
解決策① 容器のまとめ発注で費用を抑える
容器はまとめて発注することでコストを抑えられる可能性があります。
基本的に容器代は変わりませんが、大口の方が割引を受けられる可能性があるので、発注先によってはまとめて発注すれば1つあたりの金額が安くなり、コスト削減が期待できます。
基本的に容器は腐敗するものではないので、例えば半年分くらいをまとめて購入しておけば、割引しての購入が期待できますね。
スーパーなどでも毎日水を1本買い続けるより、ケースで買った方がお得ですよね。容器も同様にまとめて発注した方がお得になる可能性があります。
とはいえ、商品と容器がマッチしなければ配達中に崩れたりこぼれたりするリスクもあるので、理想の容器を見つけた上でまとめて発注するのがおすすめです。
解決策② 手数料を上乗せした金額を設定する
手数料を上乗せした金額で商品の値段を設定すれば、コストを気にせずにUber Eats を利用できます。
Uber Eats では、加盟する際に値段を自由に設定できるので、普段イートインで提供している金額に設定する必要はありません。そのため、手数料分の料金をプラスして値段を設定している飲食店が多いです。
例えば、先ほどのケースで手数料35%・容器代100円を含めた金額で商品を販売した場合、【700円】の利益が残ります。しっかり利益が残せられるのであれば、コストを気にせずにUber Eats で販売ができますよね。
高い値段で販売して売れるか不安かもしれません。しかし、Uber Eats のユーザーはイートインの方が安いことを知った上で注文しているので、手数料を含めた金額を設定しましょう。
本章ではコストに関するデメリットと解決策を解説しました。
- 容器のまとめ発注で費用を抑える
- 手数料を上乗せした金額を設定する
このように、コストをしっかり把握した上で対応することでUber Eats のコスト面のデメリットを抑えることができます。
続いて、2つ目のデメリット「評価などで風評被害に遭う可能性」について解説します。
評価などで風評被害に遭う可能性
2つ目のデメリットは評価などで風評被害に遭う可能性がある点です。
デリバリーは口コミに書かれやすいサービスの1つです。現代は口コミを重視する方が非常に多い傾向があるため、内容によっては風評被害を受ける可能性があります。
例えば、「配達された商品が崩れていた」「思った以上に金額が高かった」などの評価が考えられます。特に配達に関する評価は見えない部分が多数あるため、飲食店側の行動以外で風評被害を受ける可能性もあるでしょう。
風評被害が店にも行きそうで可哀想だなw
引用:X(Twitter)
ウーバー配達員、都内で事故相次ぐ=自転車で首都高走行も―コロナ自粛、宅配増加で。
デリバリーによるクレームが万が一増加すれば、商品の購入を控える方も一定数いるため、売上に直接影響する可能性があります。
また、風評被害が実店舗へ広がる可能性もあります。
解決策① 口コミの削除依頼を行う
Googleやグルメ情報をまとめたサイトに悪質な口コミが記載された場合は、削除依頼をしましょう。削除依頼で審査が通れば、悪質な口コミによる風評被害を防ぐことができます。
Googleは、削除したい口コミを選び、右上にある縦状の「・・・」を選択すると削除依頼が可能です。
Googleの口コミの削除依頼方法
グルメサイトの口コミは削除できないものもあるので、もし事実と異なる内容の口コミを見つけたら、サイトの規約などを確認した上で問い合わせフォームから連絡してください。
定期的に口コミを確認し、悪質な内容に関しては削除依頼を行って被害を最小限にしましょう。
解決策② Uber Eats に関するクレームはサポートが対応する
Uber Eats 内で発生したクレームについては、サポートが対応しています。そのため、Uber Eatsでは、配達に関する悪質な評価などは飲食店に影響しにくいのが特徴です。
例えば「配達された商品が崩れていた」「料理が冷めきっていた」「届いた商品が注文と違った」というクレームも全てUber Eats のサポートが対応します。また、SNSで見かけるUber Eatsに関するクレームはほとんどの場合が配達員に対するものです。
サポートもあるので、飲食店がダイレクトに風評被害を受けるのを抑えられるでしょう。
- 削除依頼を行う
- Uber Eats に関するクレームはサポートが対応する
1番は風評被害を受けないために、常に誠意を持って商品を作ることです。特に商品の渡し間違えなどは店舗責任に直結するので、注意してください。
自身に非がない部分については、抑える手段があるので、常に口コミなどには目を通しておくようにしましょう。
デリバリーの仕事が増えるため、人員が必要
3つ目はデリバリーの仕事増加により、人員が必要になる点です。
人員が増えることで、オペレーションや人件費などの見直しが必要なので、手間がかかる可能性があります。Uber Eats に加盟した場合、必要になる人員は2つのポジションです。
- 厨房
- 配達員(自社デリバリーの場合)
少ない人員で飲食店を運営している場合、Uber Eats の加盟後に厨房の人員は必須です。というのも、イートインと並行してデリバリーの注文を作らなければなりません。Uber Eats のピークタイムである12〜13時、19〜20時は店内も混み合う時間なので、通常人員では対応できない可能性があります。
また、個人事業主で自社デリバリーを行う場合、新たに配達員を雇う必要があります。1人で配達まで行うと店舗運営ができないため、人員必須のポジションです。
Uber Eats の売上によっては人件費を引くと利益がマイナスになる可能性もあります。そのため、個人事業主や少人数で運営している飲食店は大きなデメリットと感じる方もいるでしょう。
解決策① Uber Eats の配達パートナーに依頼をする
最も有効な解決策は、Uber Eats の配達パートナーに依頼する方法です。配達パートナーに依頼をすればデリバリー用の人員を確保する必要もないので、個人事業の飲食店でもUber Eats で販売できます。
基本的にUber Eats に加盟している飲食店は配達パートナーに依頼して商品を届けている飲食店が多いです。手数料はかかりますが、商品価格を手数料込みの金額にすれば利益もあるので、ぜひ配達パートナーに積極的に依頼してください。
解決策② 注文一時停止機能を活用する
注文の一時停止機能を利用すれば、人員を増やすことなくUber Eats を利用できます。というのも、Uber Eatsにはイートインやほかの注文が立て込んだ際に、飲食店側が自由に注文を停止する機能があります。
人員を確保していても、ピークタイムは店舗運営とデリバリーの同時対応は非常に困難です。しかし、機能をうまく活用すれば両方に対応できます。
実際にUber Eatsに加盟している個人事業主の飲食店に話を聞くと、「ピークタイムは4名様分(テーブル2席・カウンター3席:計11名)の料理をしているときはUber Eatsで1つ注文が入ったら停止している」とのことでした。
注文を捌けるかが不安でUber Eats に加盟するか検討している方は、一時停止機能の活用で解消できるでしょう。
また「一時停止機能を利用するのではなく、ピークタイムを避ければいいのでは」と考えている方は、出店の条件を満たさないので、注意してください。詳しい出店の条件は以下にまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:Uber Eats(ウーバーイーツ)飲食店の出店条件と登録方法!法人と個人で違いは?
本章では人員に関するデメリットと解決策を紹介しました。
- Uber Eats の配達パートナーに依頼をする
- 注文一時停止機能を活用する
最後に4つ目のデメリット「店に配達パートナーが出入りするので店舗の見栄えが悪くなる」について解説します。
店に配達員が出入りするので店舗の見栄えが悪くなる
4つ目のデメリットは、配達員の出入りによる店舗の見栄えの悪化です。
見栄えが悪い店舗はお客様が「入りにくい」と感じてしまうため、イートインやテイクアウトのお客様が減少してしまう可能性があります。
特に小さい店舗では配達員が店内で商品の待機をしている場合、イートインのお客様の注文や出入りができなくなる可能性があり、かなり不便です。筆者も入店しようとした飲食店で、配達員が出入り口前でスマートフォンを扱いながら待機していたため、帰宅した経験があります。
Uber Eats に加盟すれば必然的に配達員の出入りがあるので、飲食店によっては大きな課題になる恐れがあります。
解決策① 配達員専用の待機場所を確保する
1つ目の解決策は配達員専用の待機場所を設けることです。
待機スペースを確保すると、一般客が出入りしやすくなります。
筆者が1週間程度、商品の受け取りにきた配達員を観察していると、ほとんどの配達員が出入り口付近に立って待機していました。出入り口付近の待機は、退店したい方・入店したい方の妨げになります。
そのため、例えばレジの近くに椅子を設置して座ってもらう、レジ横に受け取りスペースを確保しておくなどして対応するのがおすすめです。
あわせて、バイクや自転車なども適当に駐輪すると一般客の迷惑になる可能性があるので、専用の駐輪場所を設置しておくのもいいでしょう。
解決策② 配達員と一般客で導線を分ける
2つ目の解決策は、配達員と一般客で導線を分ける方法です。
明確に分ければ配達員もスムーズに行動できるため、店舗の出入りがしやすくなります。
例えば、配達員は受け取りの際にレジに向かいますが、「Uber Eats 専用レーン」を設ければ一般客と同じ場所に行かずに直接商品を受け取れます。また、近年大手飲食店ではデリバリー専用ボックスを設置し、配達員がスムーズに商品を受け取っているため、一般客への影響がほとんどありません。
導線を分ければ見た目もすっきりするので、小さい店舗でも実践しやすいでしょう。
店舗の見栄えは一般客が快適に過ごせるかにも影響するので、オペレーションを作っておくのがおすすめです。
- 配達員専用の待機場所を確保する
- 配達員と一般客で導線を分ける
店舗の見栄えを整えれば、個人で経営している方も焦らずに対応ができるので、ぜひ解決策を実践してみてください。
まとめ
いかがでしたか?最後に本記事をまとめます。
まず、本記事ではUber Eats に出店する飲食店側のデメリットを4つ紹介しました。
それぞれの解決策は以下の通りです。
- 容器のまとめ発注で費用を抑える
- 手数料を上乗せした金額を設定する
容器のまとめ発注は使用物を確実に決めてから行う方が余分なコストを削減できます。また、Uber Eats に加盟している飲食店のほとんどが手数料などのコスト込みの金額設定で販売しています。
- 削除依頼を行う
- Uber Eats に関するクレームはサポートが対応する
口コミは商品の購入をダイレクトに左右しやすいので、定期的に確認して悪質なコメントに関しては削除依頼を行いましょう。
- Uber Eats の配達パートナーに依頼をする
- 注文一時停止機能を活用する
Uber Eats の機能や配達パートナーのサービスを活用すれば、個人事業主でも問題なく利用できることがわかりました。
- 配達員専用の待機場所を確保する
- 配達員と一般客で導線を分ける
店舗の見栄えを悪化させないためには、配達員と一般客を明確に区別しておくことが重要です。区別すれば、見栄えがすっきりするだけではなく、飲食店側も一般客・配達員もスムーズに利用・受け渡しができます。
デメリットを把握し対処すれば、売上増加が期待できるUber Eats 加盟登録。「Uber Eatsのデメリットを今のうちに解決したい」と考えている飲食店にとって、少しでも参考になれば幸いです。